コラム

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早めのインフルエンザの予防対策を〜予防接種の効果〜

神戸・六甲で開院している在宅医療・一般内科・血液内科の赤坂クリニック/スナメリ訪問看護ステーションです。今年はインフルエンザが例年より2か月早めに流行しています。すでに学級閉鎖になった地域もあります。今回はインフルエンザの予防対策と予防接種の効果などについてお話します。

インフルエンザと風邪の違い

風邪:鼻やのどの症状から始まることが多い

インフルエンザ:急な高熱、悪寒、頭痛、関節痛や筋肉痛などの全身症状が強いのが特徴です。肺炎や脳炎を併発し重症化することがあります。

インフルエンザの予防・対策

  • インフルエンザワクチンの予防接種
  • うがい・手洗い
  • マスクの着用で飛沫感染を防ぐ
  • 室内では適度な湿度を保ち乾燥を防ぐ
  • アルコール製剤で消毒する
  • バランスの良い食事で栄養をとり、睡眠を十分にとり体力を維持する

インフルエンザワクチン予防接種の効果

  • 予防接種の目的は重症化しないことです。
  • 絶対にインフルエンザにかからないというものではありませんが、ある程度の発症を阻止することができます
  • ワクチンの効果が表れるまでには接種後2週間程度かかり、効果は約5か月間持続します

インフルエンザの治療

  • 抗インフルエンザウイルス薬を、患者さんの年齢や状態によって使い分けます。
  • 1回の内服でインフルエンザ治療が終了するゾフルーザや、1回の吸入で治療が終了するイナビル、静脈から点滴するラピアクタなどがあります。

インフルエンザにかからないためには日頃の予防と早めの予防接種が大切です。特に抵抗力の弱い高齢の方、慢性疾患をお持ちの方はインフルエンザが重症化しやすいので、早めに受けましょう。

また、インフルエンザを疑う時には早めに受診しましょう。