在宅輸血

在宅輸血

在宅輸血とは?

在宅輸血とは?

当院は在宅輸血に対応したクリニックです

血液内科標榜の当院ではまだ国内ではあまり行われていない、ご自宅での輸血「在宅輸血」を訪問診療にて対応している医療機関です。

血液疾患で治療中の患者様の「血液」のライフラインを、最後の最後までつなぎたい。そんな思いで当院は開院し、現在ではひと月に40件から50件程度の在宅輸血を行い、以下のような患者さんとご家族の支援をさせていただいております。

  • 高齢で通院が困難となり、在宅での輸血を希望される方
  • 病院と連携を取りながら、在宅での輸血を希望される方
  • 定期的な輸血が必要で退院できないので、ご自宅で輸血を受けて大切な時間を過ごしたい方

在宅輸血を受けていただくにはご家族の協力が必要となります。患者さんとご家族が、自宅で安心して、かけがえのない時間を過ごしていただけるよう、当院は24時間365日サポートを行っています。独居の方もご相談下さい。

在宅輸血の流れ

在宅輸血を受けていただける方

骨髄異形成症候群(MDS)、急性白血病、再生不良性貧血、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫など血液疾患の患者さん、消化管出血の疾患の方等が対象です。

対応エリア

当院は「在宅療養支援診療所」です。半径16km以内にご自宅・ご利用中の施設のある方であれば訪問診療を行うことができます。

在宅輸血とは?
全範囲対象
神戸市東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、西宮市・芦屋市
一部対象
尼崎市・宝塚市・伊丹市・神戸市須磨区、北区、垂水区

※近隣に血液疾患を診る在宅診療所がない場合、16㎞圏外でも訪問診療ができる場合がありますのでお問い合わせ下さい。

当院の訪問専用車両

一部除外ありの地域にお住まいの方は訪問可能かどうかの確認を行いますので、一度ご連絡ください。

在宅輸血の安全管理

在宅輸血の適応・条件として、慢性疾患(血液・悪性腫瘍、通院困難で在宅療養中の貧血)、輸血歴があり、これまで重篤な副作用がない、医療従事者が患者宅を退出した後も患者さんに付き添う患者付添人がいることなどがあります。

輸血前から輸血開始後1時間少なくとも医療従事者1名が同席することに加え、輸血開始時から輸血後数時間(可能であれば翌日)まで観察を担当する医療従事者以外の成人(患者付添人)が同席することが必須です。

在宅輸血のメリット

外来での長時間待たなくてよいので患者さんの負担を減らすことができる。
終末期でも在宅療養が可能になる。
定期輸血が問題で退院できない患者さんがご自宅に帰ることができる。

在宅輸血のデメリット

ただし、在宅輸血は輸血中の観察が不十分になる可能性があり、急な合併症に対応しにくいというリスクも存在します。

また血小板輸血はアレルギーを起こすリスクが赤血球輸血に比べると高く、そのリスクを下げるため、当院では予め副作用予防のためステロイドや抗ヒスタミン薬を使用。予防投与を行っています。