コラム

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あなたは知っていますか?貧血の症状について

神戸・六甲で開院している在宅医療・一般内科・血液内科の赤坂クリニックです。

「気になるこんな症状と原因、健康管理ブログ」。

今回は貧血の症状についてお話ししてみたいと思います。

貧血の症状

めまい、立ちくらみ

動悸、息切れ

疲れやすい

全身の倦怠感

顔色が悪い

などが一般的な症状で、すべての貧血に共通して現れます。

同じような症状の「脳貧血」は脳へうまく血液が運ばれないことによって起こります。

これは一時なもので、貧血とは全く別物です。

今回お話しする貧血の症状は、血液中に含まれる赤血球のヘモグロビンの量が少なくなる事で起こります。

病気によっては、上記の症状のほかに、別の貧血の症状が現れることがあります。

疾患別 貧血の症状

・鉄欠乏性貧血

貧血の約7割がこの鉄欠乏性貧血です。下まぶたや口腔内の粘膜が白っぽくなったりします。舌の表面がツルツルになり味覚障害が起きることがあります。爪が弱くなり、ひどくなるとスプーン状に反り返って変形します。異食症といって、氷や固いものが食べたくなる症状も現れることがあります。原因は鉄分不足、消化管出血、女性の場合は生理による出血が疑われます。

・再生不良性貧血

再生不良性貧血とは、血液に含まれる血球(赤血球・白血球・リンパ球)や血小板などが減少する病気です。血液に含まれる血球や血小板が不足するため、全身に症状が現れます。皮膚や歯茎から出血しやすくなったり、あざができやすい、出血がとまりにくいなどの症状がみられます。血尿や血便が出ることもあります。発熱やのどの痛みなど風邪似た症状も現れることがあります。

・溶血性貧血

この病気は何らかの原因で赤血球が壊れやすくなることで起こります。黄疸や脾臓の腫れ、尿の色が濃くなることがあります。この黄疸は破壊された赤血球の色素沈着によるもので、肝臓とは関係ありません。

・悪性貧血(巨赤芽球性貧血)

ビタミンB12が欠乏によって赤血球がうまく作れないことで起こる貧血です。手足のしびれ、舌の荒れ、萎縮性胃炎、消化不良、知覚障害、白髪の増加、黄疸などが現れます。

・二次性貧血(続発性貧血)

感染症、悪性疾患、肝疾患、腎疾患、内分泌疾患など血液疾患以外の基礎疾患が原因で起こる貧血のことをいいます。二次性貧血に特有の症状はなく、上記の症状の加えて、基礎疾患の症状がみられます。

貧血症状が続く場合はこれらの病気が隠れているおそれがあるため、検査を受ける必要があります。

気になる症状がありましたら、赤坂クリニックへお越しください。