コラム

コラム

コラム

肺炎の種類 間質性肺炎他どんな人が肺炎になりやすい?

神戸・六甲で開院している在宅医療・一般内科・血液内科の赤坂クリニック/スナメリ訪問看護ステーションです。前回は肺炎の症状・治療などについてお話しました。今回は肺炎になりやすい人、また肺炎の種類などについてお話します。

どんな人が肺炎になりやすいのか?

  • 高齢者・・肺炎による死亡者の95%が65歳以上の高齢者です。
  • 間質性肺炎、肺気腫などの呼吸器疾患がある方
  • 抗がん剤、免疫抑制剤、ステロイドなどの治療で免疫抑制状態の方
  • 糖尿病・心疾患・腎疾患・脳血管障害などの基礎疾患/慢性疾患がある方
  • 嚥下機能が低下している方

肺炎の種類

  • 細菌性肺炎:最も多いのは肺炎球菌で、他にはインフルエンザ桿菌、黄色ブドウ球菌などがあります。突然の発熱、湿った咳、色のついた痰が出ます。
  • ウイルス性肺炎:インフルエンザウイルスなど。かぜ症状の他、激しい咳、高熱、倦怠感がみられます。
  • 非定型肺炎(細菌とウイルスの中間的な性質を持つ微生物):マイコプラズマなど。乾いた咳が長く続きますが、痰は少なめです。後から発熱する場合が多いようです。
  • 誤嚥性肺炎:嚥下機能が低下することにより唾液や食物、あるいは胃液などと一緒に細菌も誤って気道に入ってしまうことにより発症する肺炎です。

間質性肺炎とは?

肺胞を支える組織である間質が炎症を起こしている状態をいいます。肺炎といいますが肺炎とは異なる病気です。原因の多くは特定できませんが、膠原病などに合併して発症することがあります。症状は息切れ、呼吸困難・呼吸不全がみられます。痰はみられません。

肺炎の予防

日ごろからうがい・手洗い・マスク、また予防接種を受けて予防しましょう。

また十分な睡眠とバランスの良い食事、軽い運動、寝たきりの方はリハビリテーションを行い、体力の維持に努め肺炎を予防しましょう。

また間質性肺炎は胸部レントゲンやCTの異常でみつかることがあります。健康診断を受ける機会があれば受けるようにしましょう。