循環器内科の症状
動悸
動悸・息切れについて
日常生活の中で、走ったなどの運動をしたわけでもないのに、心臓がドキドキしていることを自覚することを動悸と言います。息切れも同様に、過激な運動をしたわけでもないのに、息が切れるような状態を指します。動悸・息切れの原因は様々で、心臓病やバセドウ病、心臓神経症、自律神経失調症などさまざまな病気が原因として考えられるため、動悸・息切れが起こる原因を特定することが大切です。
動悸・息切れの治療
動悸・息切れはその原因を特定して、治療を行うことが必要となってきます。動悸・息切れは重篤な病気が原因であることはあまりありませんが、動悸・息切れに伴ってめまい・ふらつき、血圧の低下、呼吸困難が起こる場合には注意が必要ですので、お近くの医療機関を受診されることをお勧めします。
高血圧
高血圧の原因は?
高血圧はその95%以上が原因不明です。多くは遺伝的な要因と塩分や脂質の取り過ぎ、運動不足、肥満、ストレス、喫煙、アルコールなどの生活習慣の不摂生などが関連しています。また、検査によって明らかな原因が見つかる高血圧もあり、「2次性高血圧」と呼ばれます。腎臓病や内分泌(ホルモン)の病気などが関係する高血圧で、手術などの治療により治癒させることもできる高血圧です。
高血圧の治療
生活習慣の改善のみで正常な血圧にすることは難しく、必要に応じて血圧を正常に保つようにする降圧薬(血圧を下げる薬)を使用して治療を行います。降圧薬による治療は高血圧そのものを治すのではありません。血圧値を正常に保つことで、心臓病や脳卒中などの合併症を予防することが大切です。降圧薬は単に血圧を下げるためではなく、自律神経の調節や血管、心臓、腎臓、脳などのいろいろな臓器を保護する作用も併せ持っています。
糖尿病
糖尿病ってどんな病気?
糖尿病は、血液中に含まれる糖が高い状態が長く続く病気です。血中の糖の濃度がある程度高くなると、尿の中にブドウ糖が漏れてくることがあるため、「糖尿病」と名づけられました。糖尿病は病状が重くなるまでは症状がでてこない場合が多く,健診などの採血や検尿時に発見される方が多いようです。
糖尿病を放置しておくと,眼がみえづらくなる,手足がしびれるなどの合併症がでるようになります。また脳梗塞やアルツハイマーの原因になりますので,早期発見と早期治療,生活改善を行うことがとが大切です。
糖尿病の治療
重度の糖尿病の場合には,厳密な食事制限や運動指示が必要になりますが,ほとんどの場合は生活習慣,食習慣を改めた上で少量の薬を併用します。
食事は糖分や炭水化物を控える,食物繊維を食事の最初に摂取する,間食は控えるか低カロリーの食物にするだけでも改善に効果があります。運動も必要ですが、激しい運動を急に始める必要はありません。歩いて買い物に行く,エスカレーターの代わりに階段を使う,バスや電車は1駅分を歩くなどからでも効果はでてきます。
高脂血症(高コレステロール血症)
高脂血症の原因は?
高脂血症とは、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増加した状態,逆に善玉コレステロールが減少した状態を指します。コレステロールは、ホルモンの材料になったり、細胞膜を作る、脂肪の吸収を助ける、といった働きがあり、中性脂肪はエネルギー源として働きますが、量が多くなりすぎるとになるとからだに異常をもたらします。
糖尿病と同様に自覚症状があまりなく、動脈硬化によって重い病気を引き起こすのが特徴です。
高脂血症の治療
脂質異常症の治療には食事療法、運動療法、薬物療法があり,ご自身の病状,ライフスタイルや治療に対する考え方をもとに,病状改善に適した療法の組合せを一緒にご相談していきます。