【血液検査】白血球数の異常値について
神戸・六甲で開院している在宅医療・一般内科・血液内科の赤坂クリニックです。
健康診断の結果で白血球数の異常を指摘されたことはありませんか?
今日は白血球減少症・増多症についてお話したいと思います。
白血球について
白血球は、外部から体内に侵入した病原体や異物から身体を守る働きをしています。
白血球は骨髄で1日約1,000億個作られます。白血球は好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類があり、この分類は白血球分画といいます。病気によって、白血球数や分画の割合が変化します。白血球数は個人差が大きく、1日の中でも変化します。朝は少なく、夜になると増加します。
基準値は男女とも約3500~9000個/μLです。
白血球減少について
白血球数が1000個/以下で低値とされています。
どんな時に減少するの?
- 何らかのウイルスなどに感染したとき
- 白血球の消費や破壊が速く、白血球の生成が追いつかないとき
- 薬の副作用 など
白血球が少ないと免疫力が低下し、疲れやすくなったり、病気にかかりやすくなったりします。
白血球増加について
白血球数が10000個/μL以上で高値とされています。
どんな時に増加するの?
- 身体に侵入した異物(ウイルス、細菌、真菌など)に対抗し身体を守る時
- ステロイドなどの薬の副作用
- 薬が身体に合わなくて起こる薬剤性アレルギー
- 花粉症
- 妊娠
- 喫煙
- ストレス
- まれに白血病や悪性リンパ腫などの血液疾患
白血球数の異常がみつかったら
白血球数の減少、増加の原因のほとんどが、ウイルスや細菌の感染かストレスです。
白血球数が減少している場合は、身体の免疫力が下がっている状態なので、うがい・手洗いを忘れずに、外出時はマスクを着用しましょう。
白血球数が増加している場合は、ストレスや疲れがたまっていることが多いので、リラックスして過ごすようにしましょう。また、過度な運動や喫煙も白血球数増加の原因になりますので控えるようにしましょう。
健診で異常を指摘されたり、気になる症状がある方は、お気軽にお問い合わせください。