骨粗鬆症の予防や検査・お薬と治療法について
神戸・六甲で開院している在宅医療・一般内科・血液内科の赤坂クリニック/スナメリ訪問看護ステーションです。骨粗鬆症は、骨の量が減って骨が弱くなり骨折しやすくなる病気で、骨や関節の運動器の生活習慣病です。50歳以上の女性の4人に1人が骨粗鬆症になっています。今回は骨粗鬆症の症状や予防、検査と薬、治療法などについてお話します。
当クリニックでは、骨粗鬆症の治療(内服、注射)を安心して受けて頂けます。まずは、お電話にてご相談ください。
骨粗鬆症になりやすい人は?
- 55歳以上の閉経後の女性
- 3か月以上ステロイド剤をのんでいる人
- 糖尿病や甲状腺などの病気のある人
- ご家族に骨粗鬆症の人がいる人
- 小柄で痩せている人
- 喫煙やアルコールをたくさん飲む人
症状
骨粗鬆症になっても痛みはないのが普通です。
また骨粗鬆症が進行して起こる背骨の圧迫骨折は初期症状がなく、気がつかない間に骨折していることがあります。
以下の症状があれば必ず受診しましょう。
- 身長が縮んだ
- 仰向けに寝ると背中が痛い
- 背中が張ったり痛む
- 背中がぴったり壁につかない
- 些細なことで骨折する
検査
- 2重X線吸収法(DXA法):骨に2種類のX線を当てて、骨を通過できなかったX線の量から骨密度を測定する方法で、信頼度が高いといわれています。
- X線検査:背骨や大腿骨の変形や骨折などの状態が見てわかります。
治療
骨粗鬆症の治療は、食事療法、運動療法といった生活習慣の改善と内服薬や注射などを合わせて行うのが一般的です。
食事療法
- 骨を作っているカルシウム(乳製品、魚介・海藻類、大豆製品、野菜)は成人男性は1日の目安650~800mg、成人女性は650mgを摂取する。
- また、カルシウムの吸収を助けるビタミンD(魚介類、卵類、きのこ類)、骨を作るのに重要なビタミンK(緑黄色野菜、納豆)、タンパク質などをバランス良く摂ることが大切です。
運動療法
- 転倒予防のためにウォーキングや片足立ち運動、スクワットなどで骨や骨の周りの筋肉を動かすことが大切です。
- また、日光浴はビタミンDを生成します。夏なら木陰で30分、冬なら手・顔に1時間程度日に当たるだけで十分です。
薬物療法
- 骨が壊れるのを防ぐ薬、骨を作る薬、骨の代謝のバランスを整える薬などがあり、症状や程度によって異なります。
- 1日1回服用、週1回服用、4週に1回服用など様々な種類の内服薬と注射があります。
骨粗鬆症による骨折・転倒で寝たきりにならないためにも、日ごろからバランスのよい食生活、適度な運動・日光浴を心がけることが大切です。