神戸市の事故救済制度~認知症と診断されたとき~
神戸・六甲で開院している在宅医療・一般内科・血液内科の赤坂クリニック/スナメリ訪問看護ステーションです。
神戸市では来年4月より全国初の神戸モデルとして、新たな認知症の診断助成制度と、認知症の方が事故に遭われた場合に救済する制度を開始予定です。
前回、当院は認知症の診断助成制度の第一段階対応機関であることをお話しさせていただきました。
今回は認知症と診断された方の事故救済制度についてお話します。
認知症の方が事故に遭われた場合に救済する新たな事故救済制度とは?
- 認知症と診断後、事前登録された方の賠償責任保険に神戸市が加入し保険料を負担します。
- 認知症と診断された方が事故で損害賠償責任を負った場合、最高2億円(予定)支給されます。(自動車事故は対象外です)
- 事故があれば24時間365日対応のコールセンターに相談することができます。
- 認知症の方の所在が分からなくなった場合、かけつけてくれます。
- 事故を未然に防ぐために、日常生活を見守り、非常時にかけつけサービスを含むGPSの導入費用を市が負担します。(月額利用料金は別途発生します)
- 認知症の方が起こした火災や傷害などの事故に遭われた方に対し、見舞金(給付金)を市が支給します。
- 自動車事故以外の外出中の事故などで死亡された場合、火災の場合のほか、入院された場合や持ち物が壊れた場合にも給付される予定です。
この神戸モデルの実現に必要な費用(約3億円)をまかなうために、市民のみなさまから、平成31年度より市民税均等割(現行3,500円)に1人あたり年間400円上乗せされる予定です。
また新たな情報が入りましたらお知らせします。