骨粗鬆症~治療薬が増えました~
兵庫県神戸市・六甲で開院している在宅医療・一般内科・血液内科・脳神経内科(認知症外来)の赤坂クリニック/スナメリ訪問看護ステーションです。骨粗鬆症は、骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。骨粗鬆症は痛みなどの自覚症状がないことが多く、1ヵ所骨折すると、その周囲にも負担がかかり、連鎖的な骨折につながりやすいので、定期的な骨密度検査を受けるなど早期発見が重要です。最近では骨粗鬆症に対する治療薬が増えてきました。今回は骨粗鬆症についてお話します。
骨粗鬆症になりやすい部位
- 背骨(脊椎椎体)…背骨や腰が曲がり、体の重みで背骨が押しつぶされ圧迫骨折が起こります
- 脚の付け根(大腿骨近位部)…転倒による骨折が直接の原因ですので、転倒予防が重要です
- 手首(橈骨)
- 腕の付け根(上腕部)
骨粗鬆症の検査
- 骨密度検査:X線や超音波を用いて骨密度を測定します
- 骨代謝マーカー:血液や尿を採取し、骨代謝を調べます
骨粗鬆症の予防
- カルシウムの摂取、カルシウムの吸収を助けるビタミンDや骨を丈夫に保つビタミンKなどを取り入れたバランスの良い食事
- 適度な日光浴…日光浴はビタミンDを作ります
- 適度な運動…ウォーキングやストレッチなど、骨に重力負荷が加わる適度な運動が効果的です
骨粗鬆症の治療
- 内服…週に1回または月に1回服用する内服薬があります
- 注射…週に1回または月に1回の皮下注射、または週に2回の自己注射があります
高齢化により骨粗鬆症の患者さんは今後も増えると予想されています。
骨粗鬆症による骨折で寝たきりにならないためにも、早期発見と早期治療、また適切な食事・運動、転倒に注意するなど、日ごろから気を付けましょう。